森博嗣さん著のミステリー小説、Gシリーズの第二作 θは遊んでくれたよ です。
今回も、前回と同様、断続する情報を纏め上げることでたどり着く仮説を追い求める物語。
ただ、森博嗣さんの作品としては初めてではないかと思うのですが、
密室殺人ではなかったという事が、今回の一番の発見でした。
まあ、ある定義からすれば密室殺人であったと取れる内容でしたが、それにしても密室殺人という形からの変化は、新鮮なものでした。
なんちゃって文化人的、名言をひとつ
「(宗教等で)神様が必要となる理由は、基本的には責任転嫁のメカニズムなんだ。誰か他者のせいにすることによって、自分の立ち位置を保持する」
神様というのは極端かつ、日本人にはあまりなじみのない対象ですが、世にはいろいろな責任転嫁のメカニズムがあって、それを象徴した言葉だなと感じました。
人生全てを他のもののせいだと責任転嫁で生きていくことも出来ますが、出来れば自分自身で選択して生きていきたいものです。