初めて読みました、柴田よしきさん著のサスペンスミステリー「激流」。
今年最後を締めくくるにふさわしい、暗く、気分が落ちていくようなダークサスペンス。
ミステリー自体は重視されておらず、
どちらかというと登場人物の生き様の描写が等身大で描かれていてすばらしいです。
人間は過去にトラウマや後ろめたさを抱えながら現在を生きている人が多いと思います。
ミステリーの中に、様々な人間ドラマがあって、その人間くささがなんとも言えず心地いい作品です。
暗い話で少し鬱に入りたい、という要望を聞いて紹介してくれた友人に感謝です。
下巻も楽しみです。