貴志祐介さん著の「青の炎」。
犯人が主人公で描かれているストーリー。
ミステリーと言うよりは、サスペンス小説と言えるでしょう、主人公がいかにして犯行に至るのか、
そしてどのような想いで計画し、遂行していくのか。
その後、どのような想いで日々をすごし、ラストシーンを迎えるのか。
その心情描写が非常に繊細で、引き込まれました。
現実社会においても、殺人の多くは衝動的感情から生まれると聞いたことがありますが、
この物語では、静かにそれでいて激しく燃え上がる青き炎と表現される殺意が持続し、
殺人という行為に及ぶわけですが、そこにある様々な葛藤含め、読み進めていくにつれて引き込まれる作品でした。
何かが自分に起こったときに、どのような選択をするか、はその人次第ですが、
行動に移さなくては何も変わらないし、何かしらの行動をするというのは必要なことだ、とも思いました。
嵐の二宮和也さん、松浦亜弥さん出演で映像化もされていたんですね。
興味がある方は見てみても面白そうです。