2013年2月16日土曜日

博士の愛した数式

こんにちは、なんちゃって文化人です♪



以前に映画で見た、「博士の愛した数式」
80分しか記憶が持たない博士と、そこにやってきた家政婦母子との物語。

きっちり数式が出てきます、難しい言葉も出てきます。
でも、読み終わって受ける印象は、暖かさです。

コミュニケーションツールとして成り立つ数式、80分でリセットし繰り返される人間関係。
その中で、それでも育まれていく人間関係と、子供の成長。

その中で様々な人の愛し方を感じる事が出来る心温まる作品でした。


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2013年2月9日土曜日

CASSHERN THE LAST DAY ON EARTH

こんにちは、なんちゃって文化人です♪


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ふと立ち寄った古本屋さんで見かけた「CASSHERN THE LAST DAY ON EARTH」。

昔この映画が放映されたとき、衝撃を受けたものでした。
映像美もさることながら、誰もが救われない哀しい物語。

1人が幸せで終わりではダメなんだ。人を愛する事と自分が幸せになる事は別だ。
等印象的な言葉を残すこの哀しい作品を見たときから、紀里谷監督作品のファンになった事を覚えています。

改めて文字で読んでも何故か引き込まれました。
人には其々の正義があり、そのどれもが正解。人は何の為に何と戦うのか。それを感じる物語です。

2013年2月1日金曜日

悪の教典(下)

こんにちは、なんちゃって文化人です♪


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悪の教典(下)。

結論から言いうと、すばらしい作品。

激しく共感した作品だが、一体何に共感したのだろう。
それはきっと、誰もが多かれ少なかれ持つ暴力性等に代表される反社会性、それでも周りに同調するため、擬態をしている自分自身と、その抑制から解放されたいと願う自分自身を生き写したような主人公の振る舞いの爽快さだと思う。

この作品が映画化されたとき、試写会に出ていた某アイドルがその惨殺なシーンを見て、気分が悪い、とこの作品を批判していた。それはある意味では正しい反応だろう、だが正解ではないと思う。
それは、この物語の一面、それも表面のほうしか見ていないからだ。
なんちゃって文化人が受け取ったメッセージは、先に書いたとおりだ。

ほとんどの人は擬態している自分に疑問を持ち悩んでいるのではないかと思う。
なぜなら、擬態自体が本来不要なはずのものだから。

では、悩みはどうすれば解決するか?と考えたときに、ぱっと思い浮かぶ事、それは自分自身の限界(枠)を取っ払えばいいのだ、という事だ。
しかし、社会性を重んじる人はそこでまた葛藤をする。
それが理性だと思う。

理性が本能のままに行動する事を抑制する、
そして、過去から生きてきた環境によって、社会性から逸脱する事を悪と考えてしまう。

だからこそ、この作品の主人公の行為は、目をつぶりながらもいろんな人の共感を得るだろうと思う。
自分自身に枠がなかったとき、行きつく先は誰もが同じように至ってシンプルなのだ、己は己にのみ従う。

何かが少し違っただけ。

怪物とはそうじゃない人からの意見なのだ。