2013年3月30日土曜日

王様ゲーム

こんにちは、なんちゃって文化人です♪

【送料無料】王様ゲーム [ 金沢伸明 ]
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金沢伸明さん著の小説で、漫画や映像化もされていて、最近非常に有名になっている作品です。
王様ゲームといえば、合コンなどでもプレイされるポピュラーなゲームですが、
このゲームの王様が誰かわからず、しかもそれを拒否権がない極限状態でやったら人間は一体どうなるのか?

主人公たちが高校生という設定もあわせて非常に残酷で冷酷で読み応えのある作品だと思います。

似たような作品に、「バトルロワイヤル」や「悪の教典」がありましたが、見えない第三者からの一方的な命令というシチュエーションからくる想像を絶する絶望感は、その2作品を凌駕していると思います。

王様ゲームは、今も継続されており、作品も続々と続編が出ています。

2013年3月15日金曜日

イン・ザ・プール

こんにちは、なんちゃって文化人です♪

【送料無料】イン・ザ・プール [ 奥田英朗 ]
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価格:530円(税込、送料込)

奥田英朗さん著の短編小説。
何か聞いた事があるな、と思って読んでみて初めて短編小説なんだ、と気がつきました。

不思議な医者、でも患者の悩みを天才肌な対応で解決していく。
不思議で作品全体がふわっとしているけれど、読み終わったときにスカッとする物語。

少しイライラしたときなんかに読めば、癒されるような作品です。
どうやら、続編も出ているようなので、機会を見つけて読みたいと思います。
松尾スズキさん主演で映画化もされています。

【送料無料】イン・ザ・プール [ 松尾スズキ ]
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2013年3月2日土曜日

青の炎

こんにちは、なんちゃって文化人です♪

【送料無料】青の炎 [ 貴志祐介 ]
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貴志祐介さん著の「青の炎」。

犯人が主人公で描かれているストーリー。

ミステリーと言うよりは、サスペンス小説と言えるでしょう、主人公がいかにして犯行に至るのか、
そしてどのような想いで計画し、遂行していくのか。
その後、どのような想いで日々をすごし、ラストシーンを迎えるのか。

その心情描写が非常に繊細で、引き込まれました。

現実社会においても、殺人の多くは衝動的感情から生まれると聞いたことがありますが、
この物語では、静かにそれでいて激しく燃え上がる青き炎と表現される殺意が持続し、
殺人という行為に及ぶわけですが、そこにある様々な葛藤含め、読み進めていくにつれて引き込まれる作品でした。

何かが自分に起こったときに、どのような選択をするか、はその人次第ですが、
行動に移さなくては何も変わらないし、何かしらの行動をするというのは必要なことだ、とも思いました。

嵐の二宮和也さん、松浦亜弥さん出演で映像化もされていたんですね。

【送料無料】青の炎 特別版
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興味がある方は見てみても面白そうです。

2013年2月16日土曜日

博士の愛した数式

こんにちは、なんちゃって文化人です♪



以前に映画で見た、「博士の愛した数式」
80分しか記憶が持たない博士と、そこにやってきた家政婦母子との物語。

きっちり数式が出てきます、難しい言葉も出てきます。
でも、読み終わって受ける印象は、暖かさです。

コミュニケーションツールとして成り立つ数式、80分でリセットし繰り返される人間関係。
その中で、それでも育まれていく人間関係と、子供の成長。

その中で様々な人の愛し方を感じる事が出来る心温まる作品でした。


【送料無料】博士の愛した数式 [ 寺尾聰 ]
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2013年2月9日土曜日

CASSHERN THE LAST DAY ON EARTH

こんにちは、なんちゃって文化人です♪


【送料無料】CASSHERN
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ふと立ち寄った古本屋さんで見かけた「CASSHERN THE LAST DAY ON EARTH」。

昔この映画が放映されたとき、衝撃を受けたものでした。
映像美もさることながら、誰もが救われない哀しい物語。

1人が幸せで終わりではダメなんだ。人を愛する事と自分が幸せになる事は別だ。
等印象的な言葉を残すこの哀しい作品を見たときから、紀里谷監督作品のファンになった事を覚えています。

改めて文字で読んでも何故か引き込まれました。
人には其々の正義があり、そのどれもが正解。人は何の為に何と戦うのか。それを感じる物語です。

2013年2月1日金曜日

悪の教典(下)

こんにちは、なんちゃって文化人です♪


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価格:730円(税込、送料込)

悪の教典(下)。

結論から言いうと、すばらしい作品。

激しく共感した作品だが、一体何に共感したのだろう。
それはきっと、誰もが多かれ少なかれ持つ暴力性等に代表される反社会性、それでも周りに同調するため、擬態をしている自分自身と、その抑制から解放されたいと願う自分自身を生き写したような主人公の振る舞いの爽快さだと思う。

この作品が映画化されたとき、試写会に出ていた某アイドルがその惨殺なシーンを見て、気分が悪い、とこの作品を批判していた。それはある意味では正しい反応だろう、だが正解ではないと思う。
それは、この物語の一面、それも表面のほうしか見ていないからだ。
なんちゃって文化人が受け取ったメッセージは、先に書いたとおりだ。

ほとんどの人は擬態している自分に疑問を持ち悩んでいるのではないかと思う。
なぜなら、擬態自体が本来不要なはずのものだから。

では、悩みはどうすれば解決するか?と考えたときに、ぱっと思い浮かぶ事、それは自分自身の限界(枠)を取っ払えばいいのだ、という事だ。
しかし、社会性を重んじる人はそこでまた葛藤をする。
それが理性だと思う。

理性が本能のままに行動する事を抑制する、
そして、過去から生きてきた環境によって、社会性から逸脱する事を悪と考えてしまう。

だからこそ、この作品の主人公の行為は、目をつぶりながらもいろんな人の共感を得るだろうと思う。
自分自身に枠がなかったとき、行きつく先は誰もが同じように至ってシンプルなのだ、己は己にのみ従う。

何かが少し違っただけ。

怪物とはそうじゃない人からの意見なのだ。


2013年1月26日土曜日

悪の教典(上)

こんにちは、なんちゃって文化人です♪


【送料無料】悪の教典(上) [ 貴志祐介 ]
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価格:730円(税込、送料込)

初めて読みました、貴志祐介さんの作品です。
「悪の教典」

この作品は、友人にまず映画に誘ってもらった事から出会いました。
非常によく出来た映画だったと思いますが、思わず小説を読みたくなりました。

ただ、その前に序章があることを知り、それを先に見ました。
こちらもスピンオフとは思えないほどよく出来た作品でますます小説を読みたくなった事を覚えています。

【送料無料】悪の教典 -序章ー [ 伊藤英明 ]
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で、いよいよ読んだ小説ですが、まずは上巻。
これは映像作品で言うと、スピンオフである序章が中心だと思います。

主人公である英語教師は、天才的でありながら、共感能力に欠けたサイコパス。
小説で描かれていた彼は、映像で見た彼に比べ、幾分いわゆる普通の人間に近い感情を持ち合わせているんじゃないか、と感じました。

しかし、その描写自体が、彼自身の擬態をあらわしているのだと感じます。
擬態、世の中の人もきっとそうでしょう。
なんちゃって文化人自体も、日々の生活の中で擬態をして生きています。
ゆえに、その自分を偽るための擬態自体もその人そのものであると考えています。

主人公は、共感能力の欠落を、その天才的な頭脳を持って補うために擬態をしたのでしょうが、
それも含め、非常に自分の願望に正直に生きていると思いました。

普通の人のように過ごす彼と、非常を非常を思わず普通の人が躊躇する一歩を平然と踏み越える彼、どちらも彼であるとなんちゃって文化人は思いました。

様々な人間の心理を躊躇なく利用し、それでいて人間らしくミスも犯しながら、
主人公は自分の理想の王国を作るべく奔走します。もちろん、邪魔になる人間は容赦なく排除しながら。
物語の布石は、後半に向けて最高の盛り上がりを見せていると思います。

下巻が楽しみです。








2013年1月25日金曜日

OUT(下)

こんにちは、なんちゃって文化人です♪


【送料無料】Out(下) [ 桐野夏生 ]
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桐野夏生さん著のサスペンス小説、「OUT(下)」。
上巻の感想文で、どうなっていくのか・・・?と楽しみにしていましたが、
想像以上にOUTに行ってしまいました。正直想像を度外視した展開でした。

前回感想でOUTを一つのように書いたが、実際は2つのOUTでしたね。
それも、OUTから一度は戻ってこようとしていたのに、戻れなくて、
いや最初のOUTに巻き込まれていくOUT、そんな感じでした。

人は何を考え、そしてどこにたどり着きたいのか?それは自分にしかわからないこと。
そしてもしそれを共有できる相手がいたら、それは幸せかもしれないし不幸かもしれない、それも自分次第。
それを感じれる作品です。

この物語は、ドラマや映画になったみたいですが、どうやって描写したのか非常に気になります。
それほど、小説での描写はリアリティがあってある意味暴力的な印象を持ちました。

【送料無料】OUT
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2013年1月20日日曜日

OUT(上)

こんにちは、なんちゃって文化人です♪

【送料無料】Out(上) [ 桐野夏生 ]
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価格:700円(税込、送料込)

初めて読む桐野夏生さん著の「OUT」。

内容はごくありふれた主婦が起こした殺人を皮切りに、ありふれた日常から開放されていく様のOUTと、
その事件に巻き込まれ、立ち直れそうな人生を変えられたOUTを生きてきた男の2つのOUTを描いている作品じゃないかと思います。

この2つが浮き彫りになり、それぞれが1つの出来事としてつながっていく手前までが上巻です。
人物設定、事件設定が、現実社会でありえる内容なので、リアリティがあって読み応えがあります。


「人生どうしても思い通りにならないものがある、それが運命だ。」という言葉が印象的でした。

途中で知ったのですが、この作品は田中美佐子さん主演でテレビドラマ、原田美枝子さん主演で映画化もされた作品なんですね。


この後下巻では、この物語が1つになって、どんな結末を迎えるのか、楽しみです。

2013年1月6日日曜日

激流(下)

こんにちは、なんちゃって文化人です♪

【送料無料】激流(下) [ 柴田よしき ]

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年末に読んだ激流(上)に引き続き(下)を読みました。

一言で言うと、めちゃくちゃ面白かった。です。

とにかく、読んでいてぞくぞくする本に出会うとは思いませんでした。
いわゆるサスペンス特有なのでしょうが、なんちゃって文化人が好きなトリックミステリーではなかなか体験できない貴重な体験でした。

「激流」と表現されている、
過去から流れ出てくる一本の流れ。その流れが答えが解明されていく中で登場人物に突きつけてくる現実、それは正に激流でした。

最初から最後まで飽きることなく、むしろ心地よいほど物語にのめり込んでいけました。
人間描写も繊細で、登場人物に共感するところが多かったからでしょうか。

解説を書いている方も書かれていましたが、この小説は最高峰というにふさわしい
クオリティの作品だと思います。