長編サスペンスの後編。
サスペンスには、「謎解き」を求める僕が、久しぶりに「犯人」を求めず、
別のものを感じる結果となりました。
上巻では、親と子、特に子供の視点から見る親子の愛憎がそれぞれの価値観から描かれていましたが、
下巻では、さらに多くの人がそれぞれの価値観で生きた証を主張しているように感じました。
この物語を読みながら、子供のころに好きだった漫画のワンフレーズが思い出されました。
「人にはそれぞれの正義がある。それだけで正しいことなどひとつもない。なのに正しさをたてに、他人を傷つけるお前は何者だ??」(的なニュアンスでしたが。。。)
今でも鮮明に覚えているこのフレーズ、それが思い起こされました。
世の中にも、多数派意見を常識=正しいとしている人がたくさんいると思います。
もちろん、それは悪いことではないですし、逆にいいことでもないと僕は思います。
人にはそれぞれ生きてきた経験があり、そこから生まれる価値観もそれぞれだと思うからです。
自分が正しいと思うことを貫いて生きることは難しいことかもしれません。
友達であれ、パートナーであれ、
自分の価値観を受け入れてくれる人とめぐり合えることは、とても幸せなことなのかもしれません。
だからこそ、僕自身は多くの価値観を受け入れれる器の広い人間になろうと改めて思いました。
まじめに、書いてしまいましたが、それほど考えさせられる物語でした:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
紹介してくれた友達のYさん、ありがとう。